木工で出る端材の活用法 〜バスケット編〜

手作りに材料の残りはつきものです。お裁縫で出る端切れのように、木工でも端材が山積みになります。去年の秋に薪ストーブを入れたので、どうしようもないほどの細かい端材は、燃やして暖をとるのに役立たせることができるようになったのがとても嬉しいです。

何かに使えそうだけど、なかなか出番がやってこないだろうな、というような中途半端な大きさの木材もたくさん残ります。 そんな端材がバスケット作りに役立つんですよ〜。
キッチンの造り付けベンチに使った端材では、ナンタケットバスケットの10インチオーバル型を作りました。

スプレー塗装中。
大きめの型は重くなりがちですが、軽い木なのでちょうど良かったです。

細長く残っている材はウッドステイブに。まだケーンステイブでしかバスケットを編んだことがないので、これでウッドステイブに初挑戦できます。

上はテーブルソーで大雑把にスライスしたウォルナット。
ウッドステイブは底の方を曲げなきゃいけないので、曲木の木を選ぶ時と同じように木目がまっすぐなものだけを使います。

その後ドラムサンダーにかけて均一の厚みに整えます。

ホワイトオークも細長いのがいっぱい残っていたので、ウッドステイブにしました。

ホワイトオークはいろんな形とサイズの端材がいっぱいあるので、新しく作った10インチオーバル型用にウッドベースも作りましたよ。

長女がタッパーズのバスケットが欲しいというので、ついでにチェリーのタッパーズ用ベースも(写真上左)。

こうして端材を役に立たせることができると、ガレージ工房も気分もスッキリです。

末っ子作の小さなナンタケットバスケット完成

サンディエゴは久しぶりに雨です。恵の雨ですが、風付きなのがイヤだな。

去年の夏休みの終わりに末っ子が編んだ、小さなオーバルのナンタケットバスケットが仕上がりました。

これ用に木のハンドルを作ったのですが、フライパンや鍋に入る短さなので、スチーマーは使わず、手っ取り早いフライパンで煮て曲げました。
曲木には木目がまっすぐなものを選ぶのが成功への第1歩(↓)。

メープルを曲げましたが、曲がらなかった時のことを考えてチェリーもいくつか用意しておきました。

ドラムサンダーに120番のヤスりを付けて厚さを整えたので、手でのヤスリは150から220番まで。どっちにしても濡らすと毛羽立つので、曲げて乾燥してからまたヤスる必要があります。

作ったハンドルの厚みは1/8インチ。3ミリちょっとです。長さが10インチ近くあるので、直径が足りるフライパンにお湯を沸かし、沸騰してからハンドル投入。10分強で曲がりました。あらかじめ作っておいたハンドル用のシェーパー(型)にクランプで留めるのですが、ハンドルが折れないように慎重に曲げます。

曲がりました。
2〜3時間してシェーパーから外すとスプリングバックで両端1インチほど広がりましたが、クランプで希望の幅まで両端を絞めて留めておいたら、数時間ですぼまりました。でもこれはあくまでも薄いからできたのだと思います。普通だったらスプリングバックを計算に入れて、シェーパーを作り直さないといけないと思います。

バスケットの仕上げのクリアコートには、お気に入りのDEFT を使いました。ウッドターナーの間で人気のスプレーラッカーなのですが、30分で乾いて重ね塗りができるし、とにかくとっても綺麗につきます。どこのブランドもSelf-Leveling(自ら均一の厚みに塗られる)フォーミュラで作られていますと書いてはあるのですがイマイチで、でもDEFTは本当にキレイですよ〜。私はサテンの光沢が一番好き。オススメです。

バスケットが出来上がりに近ずいて、ハンドルを付けるのに必要なノブとワッシャーがないことに気がつきました。ノブはメープルのスクラップを使って旋盤で自作しましたが、ワッシャーは買いに行かないと。なのでハンドルは今のところ仮止め状態です。

末っ子はお兄ちゃんのサッカーの試合で毎回退屈するので、これからはこのバスケットにレゴや小さなお人形を入れて持っていくのだそう。
少々編み目が荒いですが、10歳児には上出来なファーストナンタケットバスケットではないかと思います。

末っ子のバスケット用ノブを作ったついでに、Aさんに頼まれていたノブも作りました。思いがけないことに小さなスクラップが役に立ちます。

ナンタケットバスケットにチートリム/友人のバスケット作り

だいぶ前の話しなのですが、私のファーストナンタケットバスケットのリムをチーターリムに変えたくて、旋盤でメイプルのリムを作って取り替えました。

はじめに付けたリムは通常のラップするタイプで、その時の記事はこちら
チーターリムはトラディショナルじゃないから、チーター(騙し)リムと呼ばれてるんですね、きっと。旋盤で挽いたリムの溝にエポキシノリを垂らして、バスケットをぽこっとはめました。

今、同じエリアに住む友達のAさんがナンタケットバスケットに挑戦しています(↓)。写真は彼女のフェイスブックより借りました。

タッパーズです。私のタッパーズ完成品はこちら。実は10月後半に、私は2個目を編み終えています。日本の母にプレゼントしました。
Aさんは自宅でもう編み終えたとのことなので、来週ガレージ工房にてリム製作です。お喋りしながらやると何でも楽しい。

11月に京都へ行った時に清水寺の前の飴やさんで買った梅の飴。誰も食べないからテーブルに乗せてみたら、少しずつ食べてくれるようになりました。

カスタムサイズのバスケットモールド

バスケットのモールド(型)の注文が立て続けに入っています。
今回はバスケットの材料店であまり見かけない(?)7インチのラウンド(丸)の8.5インチ高。

分かってはいたけど大きいです。そして重い。
材料はチェリー。ところどころにバール杢のような木目があったので、一番多く入ってる部分をわざと一番上に持ってきてみました。型って使われていない時でも置いてあるだけで可愛いので、ちょっとユニークな木目が目についたらもっといいかな、なんて思ったので。

このモールドは近々自分用にも作りたいです。
ちょうど初夏に日系のヘアサロンでペラペラめくった雑誌に、ナンタケットバスケットではないのですが丸型で背が高めのバスケットが載っていて、「かわい〜!」と思い携帯で写真を撮っていたんですよ。

どれもバケツっぽい感じがキュートなのかも。

ラウンド型といえば、以前作った小さくて頭でっかちな木箱の丸具合がとっても気に入ってるので、こんな形のバスケットが編めるモールドも作りたい(写真下左)。

大きさは直径10インチぐらいで。

バスケットのモールドは 公に「作ります!」「売ります!」と宣言してないのですが、ちょくちょく連絡をいただきます。今まだ3〜4個待っていただいてるのがあるのと旅行を控えていることもあり、11月以降になりますが、カスタムサイズでご注文承ります。ご興味のある方はmotokosmithあっとhotmail.comまでどうぞ。

ナンタケットバスケットのウッドベースの作り方

ナンタケットバスケットのウッドベースの作り方を、ブログを読んでくださってる方からちょくちょく聞かれます。ちょうど先日ウッドベースを製作中に写真を撮ったので、簡単な説明を。

私が使う方法は3種類です。(写真付き説明は最後の方法だけ。)

  • 旋盤で挽く

この方法は丸いウッドベースのみ可能です。
ガウジで荒削り、スクレーパーで綺麗にし、パーティングツールで溝を入れます。
市販のウッドベースの溝は1ミリ幅ぐらいだと思うのですが、1ミリ幅のパーティングツールというのがアメリカではどこを探してもありません。約2ミリ幅のパーティングツールを持っているのでそれで挽くと、ケーン・ステーブを指すにはぶかぶか。でもウッド・ステイブにはいいんじゃないかな〜と思います(ウッドステイブでバスケットを作ったことがないので、あくまでも予想ですが)。

  • 2〜3枚の木を糊付けて作る

これは一番面倒で時間のかかる方法です。
3番目の方法に必要な機械類が揃う方は、この方法で作る必要はないと思います。
まずバンドソーか糸鋸で木を切り、機械のサンダーや手ヤスリを使って最終的な形に整えます。これを2枚準備するか、1枚の木を2枚にスライスします。この方法の場合、溝になる高さを2枚の内の1枚に作る必要があります。トリマーで溝部分を作ってもいいですし、手工具で作ってもいいし、2枚の間にさらに小さい1枚を入れて3枚を糊付けするという方法もあります。

  • ドリルプレスにソーブレードを設置して作る

これは一番簡単で一番危険な方法です。挑戦する方はご自分の責任でお願いします。
まずバンドソーか糸鋸で木を切り、機械のサンダーや手ヤスリを使って最終的な形に整えます。

その後ドリルプレスにソーブレードを付け、溝を作りたい高さとソーブレードの高さを合わせます。スイッチをオンにし、準備したウッドベースをあてると下のような溝ができます。このソーブレードは1ミリ幅。

どんなソーブレードかというとこんなの(↓)。

ハイスピードスチール製です。Amazonの商品ページ→ 5-Piece High Speed Steel Saw Blade Set
サイズ違いで5つ入ってますが、奥行き3/5インチで1ミリ幅というのがまさにぴったり都合がいいので、私はそれを使っています。
Amazon の商品ページの写真ではDremel みたいな手持ち電動ツールに付けて使ってますが、ウッドベース作りでそんなことしたら、絶対にダメです。ドリルプレスで溝入れしてください。私はレザーの手袋を付けてがっつりウッドベースを握り、ゆっくりゆっくり進めます。無理にぐいぐい押し込んだり、ちゃんと握ってなかったりすると、木がすっ飛びます。(木がすっ飛ぶのはいいのだけど、その時に手がブレードを触ってしまったりしたら大事件です。)

この後バスケットの内側になる側に、トリマーでカーブを付けてできあがりです。

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